「そろそろ私に失望しましたか」
私と関わりを持ってくれている全員に、そうやって聞いて回ってやりたい。
他人からつけられた的外れな期待値。それらに照準を合わせて、ワンシーンごとに取り繕うことでしか生きてこられなかった。
もちろん、自分で期待値を吊り上げてきた節もありますが。
もうずっとそんなことをしてきたような気がする。器用に生きてきたつもりでした。
うん、「こんなの」でも。
上手く回らなくなるのも当たり前です。
だって、表面上取り繕ってただけなんだからね。
「そんなに大したことなかったな」
何よりも恐れていたこの言葉が、今はこんなにも心地いい。
もう、どうでもいい。
うーん、よくないかもしれない。
どうやって生きていくんだ、私。
どうしたとしても生きていくのか、私は。

