口癖、姿勢、信じているもの、思考の癖、趣味、好きな音楽、世界の切り取り方。
そして、それらを私に与えてくれた人。
たとえば、家族、幼馴染、好きな作家、上司、芸術家、元恋人。
ふとした瞬間、自分の中に過去に出会った人たちを見ることがあります。
「これ、あの人がよく言ってた言葉だ」なんていう風に。
人は、過去に出会った人で構成されていく。
つまり、人と対峙しているとき、
私たちはその人の過去の人とも対峙しているということです。
とくに、私は人の好きなところをすぐに取り入れる癖があるので、何か褒められたとしても、ピンとくることはそんなにありません。
それよりも、「でしょ?素敵な人たちに囲まれて育ったんだよ」と、周りの人や環境について誇らしく思う傾向にあります。
そんなことを考えているうちに、本当の意味で人のことを愛するためには、その人の構成要素となってくれた過去の人たちまで愛する必要があるんだなあ、と思いました。
できるかできないかは、
また別のお話として、です。

